【スタッフレビュー】けやきのおわん×ひとり時間
休日の朝、いつもよりゆっくりと目覚めた日。
あつあつごはんに香ばしいカツオのたたき、仕上げに艶やかな黄身をぽとり。
ちょっと贅沢な丼で、ひとりのんびり朝ごはん。
窓から差し込む柔らかな光の中、旬の味と、器のぬくもりにほっとする朝でした。
「使うたびに、じんわり心があたたまる」
このけやきのお椀は、はじめて手に取ったときからどこか懐かしくて、落ち着く存在でした。
ぽってりと丸く、けれど野暮ったさはなく、木目がすっと伸びていて静かに美しい。
見た目の凛とした佇まいに惹かれて手に入れたものの、実際に使ってみると、その軽さと口あたりのやさしさに驚かされました。
何より、器に触れるときの感触がやわらかくて、朝でも夜でも、心がふっとほどけるような気持ちになります。
「丼にも、汁物にも、麺類にも——全部この器で」
一人分のごはんをつくるとき、器の選択肢が多すぎるとちょっと億劫になることもあります。
でもこのお椀は、白ごはんにも汁物にも丼ものにも似合うから、つい手が伸びてしまいます。
ある日は目玉焼きとソーセージで「理想の朝食」をミニマムに楽しんで。
ある日はさっと茹でたそばに、スーパーの海老天をちょこんと載せて。
具だくさんの豚汁をたっぷりよそえば、それだけで一汁一菜の満足感。
使うたびに「今日もこの器でよかったな」と感じています。
「けやきという素材の強さと、やさしさ」
このお椀の素材は、国産のけやき。
しっかりとした硬さがありつつ、手に持つとすべすべとやさしく、自然のぬくもりが感じられます。
ウレタン塗装なので、油分のある料理や濃い味付けのものも安心して使えるのがうれしいところ。
私はつい、食べ終わったあとも器を両手で包んでしまいます。
つるりとした表面、あたたかみの残った木肌を感じながら「いい器だな」としみじみ思うのです。
「ひとりのごはんも、特別になる」
誰かのための料理じゃない、自分だけのために作ったごはん。
そんな時間に、このお椀があるだけで、なんだか丁寧に過ごせたような気がします。
忙しい日々の中でこそ、こういう器の力を借りて、少しだけ自分を大事にしてあげたい。
これからも、私の「ひとり時間」の相棒として、ずっとそばに置いておきたい器です。